今回は佐藤駿選手の経歴や特徴について改めてまとめてみました。
何を今さら…って感じもありますけどね(笑)
先日のジャパンオープンで興味を持った人…って書こうとしましたが、よく考えたらジャパンオープン地上波でやってなかったわ(白目)
いつかあの素晴らしい演技を地上波でも是非に!
…という前置きはこのくらいにして早速やっていきましょう!
この記事の動画版もあるので、もし動画で見たい方はこちらからどうぞ▼
佐藤駿選手のプロフィールと経歴まとめ
- 誕生日 2004/02/06(17歳)
- PB(ISU) SP:79.30 FS:177.86 総合 255.11
- 戦績:JGPF2019 優勝,全日本選手権 5位(2年連続),全日本ノービス選手権 4連覇
上記のPB(パーソナルベスト)に関してですが、FSと総合得点は2019年のジュニアグランプリファイナルでジュニアの世界歴代最高得点として叩き出した点数になります。
※2021年10月19日現在この記録はまだ破られてはいません
佐藤選手は宮城県仙台市生まれ。
5歳の時に仙台のスケートリンクでフィギュアスケートを始め、現在は埼玉を拠点として練習を積んでいるとのことです。
少し話は逸れまずが、現在オリンピック2連覇中の羽生結弦選手も仙台出身のスケーターです。
佐藤選手も憧れのスケーターとしても名前を挙げているそうですね。
ノービス時代
佐藤選手はノービス時代からすでに日本のスケートファンから注目されてきた選手で、全日本ノービス選手権ではノービスB及びAクラスの2年間ずつをすべて優勝、4連覇を達成しております。
全日本ノービス4連覇は過去宇野昌磨選手や小塚崇彦さん浅田真央さんといった方々が4連覇達成してますが、ノービスに限った話だと佐藤選手もそういった名スケーターと肩を並べているといってもいいでしょう。
そんな感じでノービスはまさに国内に敵なしといったところだったんでしたが、ジュニアに移行後も順調に成長を遂げます。
ジュニア時代
ジュニア2年目と3年目の全日本ジュニアでは2年連続で2位表彰台。
シニアカテゴリーになる全日本選手権にも招待選手としてジュニア時代は3回出場を果たしています。
実はジュニア2年目まではなかなか国際大会の舞台に立つ機会に恵まれなかったのですが(内部で行われる選考会があまりよくなかった?)、ジュニア3年目で初めてJGPSに2試合の参戦が決定。
するといきなり1戦目のシリーズ第2戦JGPリレークプラシッド大会で優勝。
その後シリーズ第6戦JGPクロアチア杯でも3位表彰台に上ってJGPFが確定します。
そして初出場となったJGPFでは4回転ルッツを含めた3本の4回転などすべてのジャンプを成功。
なんとFSと総合得点でジュニアの世界最高得点を更新してしまいます。
その後に行われた全日本選手権ではSPはジュニアながら5位と健闘。
まさにこれからの日本フィギュアスケート界を背負って立つフィギュアスケーターの一人というわけですね。
シニア転向後
昨シーズン(2020-2021)に満を持してシニアに転向しましたが、シーズン序盤の関東選手権で股関節を痛めてしまいました。
その後も本来のパフォーマンスが十分に発揮されない試合もありましたが、自身4度目となった全日本選手権では昨年と同じく5位に入るなどポテンシャルの高さはしっかりとアピール。
そしてシニア2年目であり北京五輪シーズンでもある今シーズン。
初戦となった関東サマートロフィーや先日行われたジャパンオープンでは、昨シーズンとは明らかに違ってパワーアップした姿をみせてます。
オリンピック代表争いに本格的に名乗りを上げていたといってもいいでしょう。
佐藤駿選手の特徴や強み
ここからは佐藤選手の特徴でもあり最大の武器でもあるジャンプについて集中的に述べていきます。
ジャンプについて
彼の最大の武器は回転速度が速く精度の高いジャンプです。
幼少期から非常にジャンプに秀でた能力を有しており、ノービス時代からすでに3Aに果敢に挑戦するなど才能の片鱗をうかがわせていました。
ちなみにジュニア1年目の全日本ジュニアでは、前半でミスした3Aをプログラム最終盤の8本目にリカバリーで入れてきて見事成功させるという離れ業を咄嗟にやってのけてます(普通そんなことできひんやろ…)。
ジュニア2年目以降には次々と4回転ジャンプも習得。
現在練習ではなんとアクセルを除く5種類の4回転を着氷、そのうち試合では4T・4S・4Lzを成功させています。
さらに先日のジャパンオープンでは新たに4Fをオーバーターンながら着氷させてましたし、大きな国際大会で完ぺきに成功させるのも時間の問題といった感じですね。
佐藤選手の才能を感じさせるエピソードの1つを紹介します。
4Lzに関して、練習で4回転を締めはじめてなんと2回目のトライで着氷させたそうなのです!いや、やばすぎるだろw
実はこの話、フジテレビの公式チャンネルのほうでその瞬間をとらえた貴重な動画上がってるんで、気になる人はまたチェックしてみてください。
なぜこれほどの高難度な多回転ジャンプを跳べるのか?という話ですけれども、佐藤選手のジャンプはとにかく回転速度が尋常じゃなく早いという点が挙げられます。
回転速度があまりにも速すぎて、実際に佐藤選手が4回転跳んでても「え、今の3回転じゃない?」って勘違いして後でスローで2.3回見直してようやく「あ、今の4回転だったんだね」って気が付くレベル。
というか僕がそんな感じです。
とにかく回転速度が速すぎる。
回転軸も細いので余計にそう感じてしまいますね。
なんだったら圧倒的な回転速度ゆえに3回転ジャンプの回転が余裕過ぎて寧ろ窮屈そう。
そのため試合でも3Lzとかでたまに着氷が乱れてるときも見かけます。
もういっそのことFSのジャンプは3Aと4回転だけで構成してしまったほうが安定するのでは?
表現面について
これまでは卓越したジャンプテクニックをもっている一方で表現面が課題、というか伸びしろ部分ではありました。
しかし関東サマートロフィーやJOの演技を観る限り、今シーズンは表現面に関してもかなりレベルアップしてきているように見受けられました。
手の使い方、動かし方、身のこなしといった部分は昨シーズンまでと別人じゃないかと疑うくらい。
ここからはより個人的な印象ですが、もともと佐藤選手の表現力はどちらかというと男らしい感じがしていました。
将来的にはパワフルかつ大人の色気のある演技ができるスケーターになりそうだなぁと想像してたところもあります。
系統的には若干無良崇人さんを彷彿とさせるような、そんな体の使い方・腕の使い方をするなぁ…似ているなぁと。
そんな中、今シーズンのFSのオペラ座の怪人はもうまさしく!って感じで、ほんとに大人の男性っぽい力強さ、男らしい表現力がかなりマッチした作品に仕上がってる気がしました。
そんな感じで表現面での地力もかなりついてきているように見受けられます。
そもそも佐藤選手は国際大会での場数をそこまで踏めてないとこもあるかなと思うので、今後は国際舞台でいい演技を積み重ねていけば、自然とPCSも伸びてきそうな気がしてます(というか上がってくれ)。
おわりに
以上、今回は佐藤駿選手について簡単にまとめさせてもらいました。
なにはともあれ、今シーズンの佐藤選手からは目が離せませんね。
今回はこの辺で。